目次
はじめに
インターネット通信はデータが分割されている
ジャンボフレームとは?
メリットとデメリット
最後に
はじめに
コロナ禍によってリモートを意識するようになった今日この頃、
VPNやWOL周りの設定を確認するためにデバイスマネージャを開いたところで久々にジャンボフレームという単語を見かけたので今回は「ジャンボフレーム」についてです。
インターネット通信はデータが分割されている
ジャンボフレームとは何か。
これは一言でいうとインターネットで「1回」の通信する際のフレームサイズを大きくすることです。
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インターネット通信を行う際にはデータを細かく分割して回線を利用する技術が使われています。
では、なぜこのようにデータを分割してデータ通信をしているのかというと、
大容量のデータを送ろうとする「一人」が回線を占有してして「皆」が回線を利用できないという状況を予防するためにしています。
ひと昔前に、インターネットをしている最中に電話がかかってくるとインターネット接続が切れていましたが、
あのような感じで「何かが回線を占有してしまい」他の回線を使いたい機器が回線を使えない状況です。
ジャンボフレームとは?
そこでデータを分割したまま通信を早くするために使われるのがジャンボフレームです。
これは、データ分割されたフレームのサイズ大きくするというものです。
フレームは通常1518バイトくらいで分割されます。
※この1518バイトには「実際にやり取りしたいデータ」と「フレームの送り先」や「フレームの送り元」など実際にやり取りしたいデータとは別の情報が含まれています。
このサイズを大きくするのがジャンボフレームです。
ジャンボフレームは、8000~15000バイトくらいに設定されることが多いようですが、
単純計算で15000バイトに設定すると回線に流すデータの回数が1/10になります。
メリットとデメリット
では、ジャンボフレームのメリットとはなんでしょう?
それは上記にも記載していますが、データ通信の回数が少なくなることによってデータ通信が早くなります。
あとは、フレームの個数が減ることによってフレームを処理する機器の負担が減ります。
たとえば4500バイトのデータを通信しようとすると、通常のフレームでは3回のやり取りが発生しますが、ジャンボフレームは1回で済みます。(ホームページなどを見ようとすると1ページ見るだけで10,000回くらいデータのやり取りしてるみたいです)
当然デメリットもあります。
なんと言っても一番のデメリットは「普及してないこと」だと思います。
通常ではフレームは1518バイトくらいと書きましたが、通常はこのサイズに合わせて色々なものが作ってあります。これは、それを「標準規格」としているためです。
ジャンボフレームはベンダーごとに設定できるサイズに違いがあり「標準規格」がありません。
なのであまり普及していないのではないかと思います。
フレームは対応していないサイズは「破棄される」という状態になっているので、
データ通信するために使う機器は「すべて」ジャンボフレームに対応している必要があります。
最後に
活用できれば有効そうですが、いちいち「すべての機器」が対応しているかを確認しながらだと面倒な感じですね。
ジャンボフレームもそうですが、メールアドレスなど規格が統一されていないと不便で仕方ないので
色々なものの規格が統一されることを願うばかりです。