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目次
はじめに
メールサーバとは
送信メールサーバと受信メールサーバ
送信メールサーバとは
SMTPサーバってなんの略?
受信メールサーバに種類がある
POPサーバとは
IMAPサーバとは
POP/IMAPサーバってなんの略?
おわりに
参考文献
はじめに
以前、Gmailでメールを転送する設定をしているとき、「POP/IMAPサーバ」という単語が出てきました。
当時はよく調べずにスルーしていたのですが、勉強する機会があったので共有いたします。
メールサーバとは
メールサーバとは、私たちがメールを送信したり受信したりするときに裏で稼働してくれているサーバのことです。
私たちがメールを作成し、「送信」ボタンをおすと、メールサーバが動き、PC側であらかじめ定められたメールサーバに届きます。
メールが届くと、メールサーバは宛先をチェックし、インターネット上のどのメールサーバに届けるかを判断して、宛先のメールサーバにメールを渡します。
宛先のメールサーバは届いたメールを保管して、宛先のユーザーが「受信」ボタンを押したときに、そのユーザーに対してメールを届けます。
以上がメールが宛先に届くまでの大まかな流れであり、メールサーバの働きです。
メールのやり取りを支える「郵便局」のような役割をしてくれているのがメールサーバです。
送信メールサーバと受信メールサーバ
送信メールサーバは「SMTPサーバ」ともいい、受信メールサーバは「POPサーバ(またはIMAPサーバ)」といいます。
Gmailで見たことのある単語が出てきました。
SMTPサーバも聞いたことのある単語です。送信専用のサーバのことだったんですね。
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送信メールサーバとは
送信メールサーバは、前述したように送信専用のメールサーバです。
役割としては、メールの送信(送信先のメールサーバに転送する)、エラー通知(メール送信が失敗した場合、エラーメッセージを送る)などを持っています。
SMTPサーバってなんの略?
ところで、私は英語が苦手なので、SMTPとかPOPとかIMAPとか頭文字で表現されるとなんのこっちゃとなります。
もう少し詳しく調べてみました。
SMTPとは、「Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」の略です。なんとなくわかる気もしますがやっぱりよくわからないので各単語の意味を調べます。
Simple(シンプル)
意味: 「単純な」「簡単な」「わかりやすい」という意味。
Mail(メール)
意味: 「郵便」や「手紙」を意味しますがここでは、ここでは電子メール(Eメール)の意味。
Transfer(トランスファー)
意味: 「転送する」「移動する」という意味。
Protocol(プロトコル)
意味: 「通信規約」「ルール」や「手順」を意味します。
ということで組み合わせると「Simple Mail Transfer Protocol」とは「電子メールを簡単に転送するための通信規約」という意味になります。
SMTPは、これらの単語が表す通り、シンプルな仕組みで効率的に電子メールを送信するプロトコル(仕組み)として、1980年代に最初に設計され、現在も広く使われているとのこと。なるほど!
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受信メールサーバには種類がある
さて、受信メールサーバですが、前述したとおり「POPサーバ(またはIMAPサーバ)」があります。
メールサーバには送信サーバと受信サーバの2種類ありますが、さらに受信メールサーバにはPOPサーバとIMAPサーバという種類があり、それぞれのサーバによってメールの使い勝手が変わってきます。
POPサーバとは
メールの受信設定で「POP3」という選択肢や設定が表示されていた場合、受信メールサーバにPOPサーバが利用されています。
POPサーバを選択した場合、メールは受信したPCそのものに保存されます。
ですので、インターネットにつながっていないオフラインの状態でも、過去のメールを読むことができます。
一昔前の携帯メールはこちらの方式でした。
通信が必要になるのはメールの送受信のタイミングだけなので、通信時間が少なくてすむというメリットがあります。
通信のタイミングで送受信だけして、接続をきってゆっくりメールボックス内を整理することができるので、通信量を気にしてwifiのない環境ではスマホ使用を控える私みたいな人間にはぴったりの方式ですね。
ですが、メールのデータを受信機器で保存するため、リソースをメールデータに持っていかれること、送受信した機器以外ではメールを閲覧できない点がデメリットです。
スマホの容量を気にしてこまめにアプリを消す私みたいな人間には合ってないかもしれません。
最近は「POP3」というバージョンが主流で、設定すれば、サーバ上にメールデータをコピーしておくことも可能です。
IMAPサーバとは
メールの受信設定で「IMAP」という選択肢や設定が表示されていた場合、受信メールサーバにIMAPサーバが利用されています。私が転送設定をしていたGmailはこちらのサーバですね。
IMAPサーバでは、メールデータはPCには保存されず、サーバ上で管理されます。
そのため、スマホからでも、PCからでも、タブレットからでも同じメールボックスにアクセスできます。
どのデバイスからでもアクセスできるので、スマホが壊れたとしてもPCからメールを確認できます。スマホをよく壊す私にとってすばらしいメリットです。
また、通信環境さえ整っていればどこからでもメールを読むことができ、機器そのものにデータを保存するわけではないため機器のデータの圧迫を気にしなくてもいい点もメリットです。
一方、メールを見るためにはインターネット環境が必ず必要になる点がデメリットとなります。悩ましいですね。
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POP/IMAPサーバってなんの略?
ところで、私は英語が苦手なためPOP? お店にいったら商品の横に置いてあるやつ? と思うのですが、もちろん違います。具体的になんの単語の略なのか調べてみました。
ここで解説しているPOPとは、「Post Office Protocol(ポストオフィスプロトコル)」の略です。
各単語の意味について調べてみます。
Post(ポスト)
意味: 郵便、ポスト。
この場合、電子メールを「郵便」としてイメージした用語です。
Office(オフィス)
意味: 事務所、局。
ここでは「郵便局(Post Office)」をイメージしています。
Protocol(プロトコル)
意味: 通信規約、通信手順。
コンピュータ同士がやり取りをするための決まり事(ルール)を指します。
ということで、Post Office Protocolの意味は、「郵便局の通信規約」または「電子メールを受信するための手順を定めた規格」というイメージです。
ふむふむ、なるほど。では次に、IMAPは何の略なのか調べてみます。
IMAPは 「Internet Message Access Protocol(インターネットメッセージアクセスプロトコル)」 の略です。
Internet
意味: インターネット(世界中のコンピュータがつながるネットワーク)。
Message(メッセージ)
意味: メールやメッセージ(ここでは電子メールのこと)。
Access(アクセス)
意味: 接続、アクセスする。
Protocol(プロトコル)
意味: 通信規約、通信手順。
ということで、Internet Message Access Protocol は、「インターネット上でメッセージ(メール)にアクセスするための通信規約」という意味です。
POP/IMAPサーバの機能を理解した上で、単語の意味も合わせて調べると、ぐっと解像度が増す感じがしますね!
おわりに
今回は、メールサーバについてを学びました。
サーバという概念は、まだまだよくわからないものであふれていて、理解が難しいなと思う次第です。
基本的に、わからない単語は「そういう呪文なのだろう」と理解を放棄して話を進めることが多いのですが、きちんと立ち止まって調べてみる。という姿勢を身に着けていきたいと思います。
また、何かを学んだら共有していくこと。も、意識していきたいです!
わかりやすく解説できるよう、精進します!
参考文献
こちらの記事は下記文献を参考に作成しています。
サーバについてわかりやすく書いてあるのでおススメです。
参考文献:木下 肇,2017年,翔泳社,『おうちで学べるサーバのきほん』