(第2回)スマートスピーカー~ようこそ我が家へ~

(第2回)スマートスピーカー~ようこそ我が家へ~

目次

はじめに
スマートスピーカーの仕組み
製品の種類について
Amazon Echo
Google Home
Clova Wave
次回予告

はじめに

 今回は、スマートスピーカーの仕組みと代表的な製品のご紹介をします。

スマートスピーカーの仕組み

 スマートスピーカーは、インターネットのクラウド上にあるAIアシスタント(人口知能)に対応したスピーカーです。Wi-Fiでインターネットに接続し、AIアシスタントと繋がることで、利用者の声による質問に応えてくれます。
AIアシスタントを呼び出すには、「ウェイクワード」というスピーカーごとに決められた言葉を発します。
Googleアシスタントであれば『OK,Google.』Amazon Echoであれば『Alexa(アレクサ)』LINEであれば『Clova(クローバ)』など搭載しているAIアシスタントによってウェイクワードは異なります。
※AIアシスタント Siri、Googleアシスタント、Alexa(アレクサ)、Clova(クローバー)、Cortana(コルタナ)etc

主な動作の流れは、以下の通りです。

  1. ユーザの音声を取り込み、フロントエンドのクラウドサービスへ送ります。
  2. クラウドサービスから返答を音声化して出力したり、スマート家電・IOT家電と連携します。

製品の種類

 現在、各社から様々な機種が販売中ですが、まずは米国・日本分けて製品別のシェア率の違いをみていきます。
調査会社CIRPの報告書によると、Amazon Echoデバイスが米国の市場で70%のシェアを握り、次いでGoogle Homeが24%、Apple HomePodが6%となっています。
依然として、米国市場ではAmazon Echoが人気のようです。

調査会社CIRP (2019)
出典:techcrunch:https://jp.techcrunch.com/2019/02/06/2019-02-05-report-smart-speaker-adoption-in-u-s-reaches-66m-units-with-amazon-leading/

  一方で、日本国内のシェア率はどうなっているかというと、、、

Deloitte Tohmatsu Consulting (2018)
出典: ロボットスタート株式会社 :https://robotstart.info/2018/12/12/deloitte-tohmatsu-consulting-global-mobile-consumer-survey-2018.html

 「使用している音声アシスタント」の調査結果ですので、スマートスピーカー以外の機器の数字も含まれていますが、LINE Clovaが23%、次いでgoogle19%、Apple Siriが18%となっており、スマートスピーカーのみシェアでみるとLINE Clovaが圧倒的なようです。
やはりメッセージアプリのLINEが使用できるため、シェアが高いのでしょうか?
では、つぎに主要3製品についてご紹介します。

Amazon Echo

 「Alexa(アレクサ)」と呼ばれる音声アシスタントを搭載。米国市場で大きなシェアを占める人気のスマートスピーカーです。アレクサは「スキル」とよばれるプラグインの機能を覚えられます。
スキルの開発は個人でも法人でもできます。殆どのスキルは無料で使用可能です。
また、「 Echo Spot」というスマートディスプレイ製品が発売されています。スマートスピーカーにタッチスクリーンとカメラが搭載されており、Echo Spot専用スキルも多数存在します。料理レシピ動画系スキルは今すぐにでも使ってみたいです。

Google home

 GoogleはGoogleアシスタントというAIアシスタントを搭載。
Googleアシスタントは、Androidのスマホにも搭載されています。
日本語の音声認識の精度が高く、話者認識による話し手ごとの対応が可能です。
音楽再生の選択肢が豊富。グーグルホームだけが使用できるGoogle Play Musicは5万曲まで自分の持っている曲をアップロードすることができます。 また、Google検索やGoogleマップとの連携が強力なのも特徴です。

Clova Wave

 LINEが自社開発したAIプラットフォームClova(クローバ)を搭載。日本で発売されている。
メッセージアプリLINEの送受信が可能だそうです。手が離せないとき便利ですね!
バッテリーを搭載しているため、電源の無いところでも動作可能です。(wi-fii環境は必要です)
音質が発売中の製品の中で最も良いとの事なので、音楽好きな方にお勧めです。
なんといっても、各社スマートスピーカーと比較しても「見た目」で唯一攻めににいっているのはclovaです。人気のラインキャラクターをはじめ、ミニオンやドラえもんもあるようです。お子様はうれしいですよね!
2018年スキルランキングをみてみると、上位にはお子様向けのスキルがランクインしています。

次回予告

 各社、性能やサイズの異なる製品を発売しており、比較すると面白いです。
自分のライフスタイルに合うもの、既に使用・会員登録しているサービスなどに連携できる製品を選ぶのがよさそうです。次回は、Google homeの初期設定からサービスの利用までの流れをご紹介します。