IT入門~BIOSについて~

IT入門~BIOSについて~

目次

はじめに
BIOSとは何か?
UEFIの意味を調べてみた
BIOSは何してる?
BIOSはどこにある?
BIOSにもアップデートがある
まとめ

はじめに

PCのキッティングをしていると、BIOSを起動してちょっと設定を変更する、という手順が挟まることがあります。
基本的に手順書通りに設定を変更しているので、BIOSのことを何も知らなくてもタスクは完了するのですが、せっかくなのでBIOSとはなにか? と踏み込んで調べてみたいと思います。

私のなかでは、「よくわからないけど、下手に触るとPCがダメになりそうな怖い画面」なのですが、このイメージを更新していきたいと思います!

BIOSとは何か?

BIOSとは、「Basic Input/Output System(基本入出力システム)」の略です。

最近ではBIOSの代わりに「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)」という仕組みが採用されていることが多くなっています。
両者には違いがありますが、基本的な役割は似ており、ここでは同じものとして話を進めます。

UEFIの意味を調べてみる

ところで私は英語力が0です。さすがにBasic Input/Output Systemはなんとなく想像がつきますが、UEFIのほうは全然わかりません。
調べてみました。

Unified:統一された
Extensible:拡張可能な
Firmware:ハードとソフトの中間にある制御用ソフト
Interface:操作や接続の仕組み

訳すと「統一拡張ファームウェア・インターフェース」になるそうです。ぐっとわかりやすくなりましたね。
BIOSの後続として開発された新しい規格だそうなので、そういうニュアンスが入っていそうな感じがします。

BIOSは何してる?

ふだん、私たちはあらゆるソフトウェアを利用してパソコンを動かしていますが、その基盤となるOSもソフトウェアです。
では、OSの起動のトリガーはなんなのでしょう?

という文脈で書くとすぐわかってしまいそうですが、そうです。答えはBIOSです!

電源ボタンを押してから、いつものログイン画面が表示されるまで、BIOSが何をしてくれているのか?
順を追って確認していきます。

① 電源オンでまずBIOSが起動
パソコンの電源を入れた瞬間、BIOSが自動的に立ち上がります。
この段階では、まだWindowsもデスクトップも出てきません。

② ハードウェアのチェック(POST)
BIOSが最初に行うのは、パソコンに接続されている各部品のチェックです。
これは「Power-On Self Test(通称POST)」と呼ばれています。
例えるなら、飛行機が離陸する前の点検のようなもの。
「メモリは認識されているか?」「モニターはつながっている?」「キーボードは?」といった確認を一つひとつ行います。

ここで異常が見つかると、エラー音(ビープ音)が鳴ったり、警告画面が表示されることもあります。

③ OSの起動指示
ハードウェアに問題がなければ、次は「OSをどこから起動するか」を決定します。
これは「ブートシーケンス」と呼ばれる設定に基づいて行われます。

たとえば、
1番目:USB
2番目:SSD
3番目:DVD

といった優先順位が設定されていれば、まずUSBメモリにOSがあるかを探し、なければ次のSSDをチェックします。

この設定が間違っていると、OSが起動しなかったり、「Boot device not found」といったエラーが出ることも。

④ 各種設定の管理
BIOSは、パソコンの動作にかかわるさまざまな設定項目を持っています。

  • 起動順序の変更
  • CPUやファンの動作設定
  • パスワードによるセキュリティ設定
  • USBポートの有効・無効

役割はわかりましたが、「下手に触ると大変なことになりそう」という印象は変わらないままですね…。
設定変更する際は、慎重に取り扱いたいと思います。

BIOSはどこにある?

原則としてコンピュータが動作するためのソフトウェアは、すべてハードディスクにインストールして利用します。
ですが、BIOSはソフトウェアにも関わらず、ハードディスクがなくても動作します。

なぜなら、BIOSはマザーボードのチップに記憶されているからです。
最悪、ハードディスクがお釈迦になっても、BIOSを起動することは可能ということです。

こういった形で、ハードそのものに搭載されているプログラムのことを「ファームウェア」と呼びます。

BIOSにもアップデートがある

もう一つ知っておきたいのが、「BIOSのアップデート」です。
これもれっきとしたソフトウェアなので、不具合修正や新しいCPU対応のために更新が行われることがあります。

ただし、BIOSアップデートは慎重に行う必要があり、途中で電源が落ちるとパソコンが起動不能になることもあります。

業務で扱う際には、事前のバックアップと十分な確認が欠かせません。

BIOSアップデート依頼など来たら、手順書を作成して3回くらい事前確認したいですね…。

まとめ

BIOSは、パソコンの世界では表には出ないけど、裏で確実に支えてくれている、縁の下の力持ちなプログラムでした。

何らかのトラブルが起きた時、触ることになるのでしょう…。
トラブルは起きてほしくないし、触る機会はないほうがいいですが、知識はあったほうがよいですね。

引き続き、どんなことができるのか、今後も勉強を続けていきたいと思います